モノは最小限にしたいけど手放せない本 3冊【語学学習編】

本は紙派でしたが、モノを増やしたくない気持ちから、最近は電子書籍へと移行中です。

昔から持っている本は定期的に見直して手放したり、買い取ってもらったりしています。

使っていないものを手放すことにあまり抵抗はないのですが、そんな私でも手放せない本がいくつかあります。

私にとっての手放せない本とは、モチベーションを上げてくれる本です。

語学学習本で言えば、勉強を改めて頑張りたくなるような本です。

ですから、頻繁に読んでいるわけではないのですが、気持ちがぶれそうな時にふと手に取ります。

後悔しそうなので手放せないのです。

そんな本が以下の3冊です。

村上式シンプル英語勉強法 

15年以上前に出版された本で、当時Googleで副社長を務めていた村上憲郎さんの著書です。

京都大学卒で、いろいろな会社の社長を歴任された素晴らしい経歴の方ですが、英語ができなかったことでの苦労や英語学習に対する考え方にプロローグを読むだけでも刺激されます。

英語の書き方、聴き方、単語の覚え方、話し方などをそれぞれ一章ずつ解説くださっていますが、著書のタイトル通り、それぞれの方法は実にシンプルです。

ひたすら読む、ひたすら聴く、ひたすら覚える。
結局これに尽きるのです。

京都大学出身のエリートでも、時間をかけた積み重ねで英語を身につけたのだと思うと、平凡な私でも可能なのではないかと希望が持てます。

方法論の伝え方をおおざっぱにしてしまいましたが、実際の著書の中ではひたすら読め、ひたすら覚えろと言っているわけではなく、もっと理論的にやり方を解説してくれています。

英語の勉強は自転車に乗る練習と同じ。鍛えるのは、英語を使いこなすための筋力であり、知力ではありません。英語は語学ではなく、”語力”なんです。
英語は自転車。グローバル社会を走り回るための手段であり、道具です

村上式シンプル英語勉強法 プロローグより

語学で身を立てる

この本は、職業として語学に関わることができないだろうかと考えていた時に購入しました。

上場企業の語学研修講師として7か国語を教えている猪浦道夫さんの著書です。

語学を専門とする職業として、翻訳者、通訳者、語学教師についてそれぞれの市場や、目的別の学習方法などが丁寧に解説されています。

年代・立場の違う各学習者向けのアドバイスもあります。
学生の場合、主婦の場合、、帰国子女の場合、壮年・熟年世代の場合などに分けて、語学を職業として取り組む際の学習法や心構えが書かれています。

私は会社員なので、「OLの場合」という章を主に読みました。

私の経験では、高校時代から英語がとても得意だったり、帰国子女で日本語もよくできたりという人は別として、語学力を生かす仕事で成功した人は、どこかである時期、一心不乱に努力した時期があるものです。ですから、まずは志を高くもって、一年間でもいいですから禁欲的な気持ちになって徹底的に自分を追い込んで語学の勉強に励んでみてください。

語学で身をたてる P65より

職業として外国語を使うのであれば、楽しむためだけに細々とただ続けていてはだめなのだと改まった気持ちになります。

英語上達完全マップ

実はこちらの本は、手放してしまいました。

というのも、著者の森沢洋介さん運営の英語教室のHPでメソッドが詳しく解説されているからです。

本は手放しましたが、HPへは何度も再訪しております。

とても体系的にメソッドが解説されていて、英語学習は何からすればいいのかわからないという人にはとてもありがたいガイドになります。

ただ、やはりこのメソッドでも、英語の習得は一朝一夕ではないということが思い知らされます。

音読を中心とした訓練方法ですので、聴いて声に出すことをひたすら続けるのがカギです。
続けることで英語の語順に慣れていきます。
初めて取り組んだ時には、普段使わないあごの使い方をしたので、どうにかなってしまうのではないかとくちが疲労しました。

完全マップをメインに、音読トレーニングに使用するとよい関連本も多数出版されていますので、それらを使用しながらガイド通りに訓練すれば成果は出ると思います。

実際にこの「英語上達完全マップ」の通りに学習している方のブログがいくつもありますので、モチベーションアップに参考に見ると楽しいです。

終わりに:英語学習本は数あれど

英語学習については、大きな書店でも棚一列をまるまる占めるほど多くの本が並びます。

英語学習に悩んでいた時には、新しいメソッドの本が出版されればチェックして、実際に購入したものもいくつもありました。

そんななか生き残って、今でも私の手元に残っている上記の本で語られていることが、語学学習の真理ではないかと思います。

外国語学習が好きだとはいえ、ゴールも見えずに続けていると、手っ取り早く効率のいい方法があるのではないかという幻想を何度もみてしまいます。

そんな時は「1ヶ月でペラペラ」とか「東大式」とかキャッチーなタイトルにふらふらと心揺れることもあります。

語学習得に近道はない、こつこつと続けることが唯一の方法だとわかっているのに、それでも揺れてしまう心を上記の本たちが戒めてくれます。

私の語学学習の師ですね。