数年前にたまたま観た映画から韓国映画の魅力にハマり、その年は年間で100本以上の韓国映画を観ました。
特に演技力に感動して、韓国映画をみ続けているきっかけにもなった男性韓国俳優2人をご紹介します。
この方たちが出演しているだけで、例え作品の内容はいまいちだったとしても(失礼…)、観てよかったなと思えます。
ソン・ガンホ
私が韓国映画にハマるきっかけとなった俳優さんです。
改めてお伝えしなくとも、いわずと知れた韓国映画界の大スター。
2020年に大ヒットとなった「パラサイト 半地下の家族」で、お金持ちの家庭にパラサイトしていく一家のお父さん役でも有名です。
数年前にたまたま観たのが、彼の出演作「殺人の追憶」です。
「パラサイト 半地下の家族」と同じポン・ジュノ監督の2003年公開の作品です。
ソン・ガンホの表情の演技が衝撃的です。
ストーリーのどの部分での演技かはここでは控えます。
事前にわかってしまうと、演技のすごさを感じてもらえなくなりそうなので。
そこに至るまで観ている人は何とも言えない複雑な心境になるのですが、そんな感情がすべてソン・ガンホさんのその表情に体現されているのです。
こんな演技ができる人いるんだ…。
まさに衝撃的でした。
映画を観終わってからも、その演技の部分を何度も見返してしまいました。
この作品をきっかけに、ソン・ガンホさんが出演している作品をむさぼるように立て続けに観ました。
セリフなんてなくてもいい。
表情だけで伝えてくれる俳優さんです。
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「弁護人」
ひょうひょうとした役柄が多いソン・ガンホさんですが、映画「弁護人」での弁護士として法廷に立った時の最終弁論のシーンが熱くて力強くて胸を打たれます。
イ・ビョンホン
こちらも韓国の大スター。
ハリウッド映画にも出演しています。
日本で韓流ブームが始まったころ、ヨン様をはじめとする韓流四天王の一人として人気があったため私も名前は知っていました。
当時出演作はみたことがなく、アイドルイメージがあってか、容姿がいいだけの俳優さんと決めつけていました。
いやいやどうして、この方もすごい演技力の持ち主でした。
出演作品の多さから考えても早く気付くべきでした。
私が初めて観たイ・ビョンホンさんの作品であり、素晴らしい演技だなと思った作品が、映画「王になった男」です。
一人二役の演じ分けが素晴らしい
彼は作品の中で一人二役を演じています。
一人は王様、一人は王の影武者として宮廷にやってきたお調子者の平民。
同じ顔で同じ衣装でも、座り方やしぐさからも二人が全然違う人物だということがはっきりと伝わってきます。
王を演じている時は堂々と威厳があり、他人を寄せ付けない雰囲気を、平民を演じている時は気弱で優しい雰囲気を。
王の時には全身にオーラさえ見えるようです。
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「それだけが、僕の世界」
品のある役柄が多いイ・ビョンホンさんですが、この作品では社会的に落ちぶれた人物を演じています。
違和感を感じないのは、さすがの演技力です。
刑務所にいる父親との面会シーンは、ぜひ観てほしい演技です。
映画の見方が変わった
子供のころから外国映画が好きで、特に欧米の作品を観続けてきました。
いつもストーリーの面白さに期待して観ていました。
けれど韓国映画を観るようになってからは、別の楽しみ方を知りました。
素晴らしい演技をする俳優さんにまだまだ出会えるのではないかとわくわくして観ています。
すでに気になる俳優さんは何人もいますので、韓国映画の面白さとともに多くの人に知ってもらいたいです。