フレンチファッションに憧れて、細身のパンツやスキニーデニムを履いていた時期があります。
身長に対して短い脚、張った骨盤。
フランス人のスラっとした着こなしとはかけ離れたものでした。
パリジェンヌになれない何よりも大きな原因がО脚でした。
短い脚はどうにもならないにしてもО脚は努力次第でどうにかなるのではないかと、専門の整体に通ったこともありました。
結局、しばらく通ってみても変化を感じず、このまま通い続ければ費用の面でも負担なると思い断念しました。
しばらくは見て見ぬふりをして過ごしていましたが、パンツを試着するたびに鏡に映る脚にがっかりして、またどうにかしたくなります。
一冊の本との出会い
そんな時に心揺さぶられたのが、「30日でスキニーデニムの似合う私になる」(ワニブックス)というタイトルの本でした。
他の人に言うにはちょっと気恥ずかしくはありますが、当時の私には直球で刺さったタイトルでした。
脚を中心としたストレッチ法。
たった30日で?
本一冊で何とかなるかは半信半疑ですが、本一冊で何とかなるならありがたいことです。
さっそく購入し、とりあえず一ヶ月だけでも毎日欠かさずやってみることにしました。
30日間のプログラム内容
ストレッチには「基本のストレッチ」と「応用のストレッチ」があります。
一日一回、その基本ストレッチと応用ストレッチの組み合わせで行います。
応用のストレッチは一週間ごとに内容が変わります。
各動作の説明ページにはQRコードがあり、読み込めば動画で観ることができるので、写真と文章だけではわかりにくい動きも理解しやすくなっています。
動きを覚えるまでは、本や動画で確認しながら行うので時間がかかりますが、覚えてしまえば7、8分ほどで終わります。
30日間やってみて
ずばり、効果がありました。
他人にはわからないかもしれませんが、自分の脚を一番見続けてきた私が変わったと思えるくらい変わりました。
この段階ではまっすぐになったとは言えません。でもこのまま続ければもっと変わるんじゃないかと希望が持てました。
また、その他の変化として、歩くときの足の指の感覚がはっきりと変わりました。
足の指先までしっかりと使って、ファッションモデルのように腰から下で歩くような、軽快で、なにか不思議な感覚でした。
さらに上を目指す
この本には上半身のためのストレッチを紹介したものもあります。
「30日で白Tシャツの似合う私になる」(ワニブックス)。
上半身に特別な悩みはなかったのですが、О脚への効果に気を良くした私は上半身も鍛えてバランスの良い体を目指すことにしました。
こちらも下半身同様、基本ストレッチと週替わりの応用ストレッチの組み合わせで行います。
時間は7~8分ほどです。
3年続いている理由
あれから約3年、今でもほぼ毎日続けています。
起きてすぐ、あまり考えずにそのままパジャマで上半身と下半身のストレッチを行います。
全体で15~20分ほどです。
続いている理由1:気持ちがいい
ストレッチなので伸ばす動作がいくつもありますが、その動きが単純に気持ちいいです。
特に肩や背中を伸ばしている時は「効いてるなぁ」と感じます。
各動作の説明には体のどこの部分に効果があるのかも記されていますので、そこを意識してストレッチをすれば効果も上がるでしょう。
続いている理由2:時間がかからない
毎日30分~1時間もストレッチに時間を取られれば、さすがに続かなかったことでしょう。
また、どこかに行ったり着替えたりなどの準備が必要であれば、やはり続けられなかったと思います。
思ったときに短時間でできるので負担に感じることがありません。
続いている理由3:肩こりを解消してくれる
平日も休日もほぼパソコンの前に座っている割に、肩も腰も特に自覚している痛みやだるさはありません。
毎日のコリをストレッチで解消できているのだと思います。
続いている理由4:О脚に戻りたくない
О脚に関しては、今ではほぼ気になりません。
さすがにピンと直線になったわけではありませんが、両膝は正面を向き並んでいます。
パンツを選ぶ際にО脚を気にして躊躇することはなくなりました。
ただ、歩き方や座る時に脚を組む悪習慣が残っているので、気を抜けば徐々にО脚に戻るのではないかと心配です。
続いている理由5:太りにくくなった
これが一番大きな理由かもしれません。
体重はここ3年変わっていません。
また、あご下、二の腕、腹回りなどもハリがあるとはとても言えませんが、たるんでいるとも思いません。
ストレッチのおかげで骨格が本来あるべき形になり、あるべき位置に戻ったことで脂肪が付きにくくなったのではないかと想像しています。
一日座り仕事で、週末もほぼ運動をすることのない生活なので、ストレッチを続けていること以外に理由が考えられません。
結論:思っていた以上の効果を得た
もともとはО脚が改善するならと始めたストレッチでしたが、体型維持ができるというもっと大きな効果を得ました。
もちろんО脚も改善され、服を選ぶのがずっと楽しくなりました。
ストレッチを始めた頃は正しい動きができているのかよくわからず、著者で運動指導者の森 拓郎先生に直接教えを乞いたいとさえ思いました。
それでも効果があったので、やり方は間違ってはいなかったようです。
著者の森さんは他にもストレッチに関する本を多数出版しているので、気になるところです。
ただ、今のストレッチに他のストレッチを加えれば時間も多くかかり、習慣をやめてしまうことにもなりかねないので、しばらくは今のままでいきます。
歳を重ねても楽しく服を着るために、この小さな習慣を続けていきます。