収入が年金だけになった両親を見ていて、「私が年金だけになった時にはやっていけるのかな」とふと考えました。
大手に勤めていた父とは違い、私には退職金もありません。
まいとし年金定期便を見て、ある程度の金額はわかっています。
年金だけで全然足りないと思います。
では、どれほど足りないのか。
具体的に知りたくなり、可能な限りお金を使わない生活をしてみました。
いくらあれば一ヶ月生活できるかを知る
毎月必ず必要になる固定費(家賃、水道光熱費、通信費など)で70,000円ほどです。
それ以外にどうしても必要なものだけ買うならあといくらあればいいのか。
まずは食べるもの。
一週間の朝昼晩ごはんに必要な食材と小腹が空いたら軽くつまめるものだけ買います。
栄養価が高そうで、とにかく安いものを選びます。
納豆、豆腐、とり胸肉など。
調味料も新しく買い足すことはせず、しょうゆ、みりん、砂糖など基本の調味料があるなら、それで作れるものだけを作るようにします。
切れて困った時だけ買うようにします。
洗剤などの日用品も切れるまでは買いません。
とにかく最低限の出費を目指しました。
そうしてみると固定費以外に20,000円を少し超えるほどでなんとか過ごすことができました。
ということは一ヶ月10万円ほどあれば生活できるということです。
買わない生活を3ヶ月続けてみた
必要最低限のものだけを買うそんな生活を続けてみました。
もちろん自販機でジュースやお茶を買ったり、カフェに寄り道することもありません。
日用品も切れて困るものだけを買い、本や洋服など気になるものがあっても暮らすのに必要ではないので買いませんでした。
お金を使わないようにしていると
そんな生活を続けていると、生活が単調になりました。
食べるものも工夫しようにも、安いものだけを選んでいると基本的に食材が決まってくるので毎日似たものが続き、食べる楽しみがなくなってきました。
たまたま友人からの誘いもありませんでしたが、自分から誘うこともせず家と会社の往復、休日の楽しみはうちで映画を観ることくらいでした。
気になる本があっても、新作となると簡単に図書館で借りて読むことができません。
気候が変わってくると洋服も少し買い足したくなります。
お金を使わない楽しみをどこかに見つけなければいけません。
自分のことが見えてくる
3ヶ月間100,000円内で生活できるよう必要でないもの(いわゆる嗜好品)を買わずに過ごしました。
生活はできました。
そんな中で、特になくても平気だったこととお金を使えなくてストレスだったことが見えてきました。
なくても平気なこと
・会社の飲み会
・カフェで過ごすこと
・日用品の買い置き
・必要枚数以上の洋服
・結局あまり使わない美容・ヘアケア製品
ストレスだったこと
・食べたいと思ったものが買えない
・気になる本が買えない
・友人を誘えない
特に、食べたいと思った時に買うことをがまんすることはストレスでした。
自分を知って将来に備える
私は必要最低限のものしか買わないといった極端にお金を使わない生活を送ってみて、ストレスと闘いつつ自分なりの節約レベルを知ることができました。
何がなくてもよくて、何が必要か。
10万円ほどでも生活はできることがわかりましたが、やはりプラスの余裕費も大事だと知りました。
意識してお金を使えば、余裕費はたくさんはいりません。
手取り月収の1割ほどあれば、友人とお茶をしたり、本を買ったり、美容院に行ったり、病気になればちゃんと病院にも行けます。
収入が多くなくても、これなら毎月貯蓄へ回すお金も残ります。
年金だけで生活することはやはり無理だということも改めてわかりました。
でも自分の心地いい生活のために、あといくらプラスすればいいのかもわかりました。
私にはまだ準備する時間があります。
今からできることで備えるしかありません。
・少しでも長く働けるよう勉強して収入を得る
・少しでも長く働けるよう健康でいる
・意識してお金を使うことで、貯蓄(投資)へも回す
実際に最低限の生活を送ってみたことで、漠然と不安に思っていた時ほどたくさんのお金は必要ではないように感じてきました。
不安が和らいだことも、この最低限生活チャレンジの収穫でした。